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2014/04/13

新興ゴーストタウン

201404130200

Jawbone UP24 by JAWBONE JP ライフログ リストバンド 活動量計 ( アプリ連動 / Bluetooth 同期 / パーシモン / サイズ M ) JL01-16M-JP

昨日、勢いでJawboneのUP24を夫婦二人分購入。

いや、厳密には、大分以前から、NikeのfuelbandとfitbitとUP24とで、いずれかが欲しねぇ、いつか買おうねぇ、という話にはなっていた。なっていたが、どれがよいかもなかなか結論が出ておらず、そこまでお安いワケでもない。なのに勢い、昨日購入してしまった、というコトなのである。幸い、後悔はない。というか、大分気に入ってる。

そして今日の午前中には届くAmazon。そうか、配送センターがかなり至近に出来たんだっけ、小田原…だったかな? お陰で今日はノリノリで、アクティビティ稼ぎな散歩に出かけることに。なんて短絡的。や、いいんです。買った甲斐もあったって感じですよね。


目的のなき散歩の目的地は辻堂。どうも辻堂は、ちょっと道を逸れると、狭い車道の端を通行人が車にぶつかりそうになりながら歩かなければならず、ああこういう街っていやだいやだ、と毒づきつつ。あ、そんな毒づきを楽しんでるので、他意はないのですが。

さて、そんな感じで細めの道路を抜けきると、斜め前方に集合住宅群。なんだろう、何か様子が不思議である。

住宅群への入り口道路が塞がれてる。入り口脇には「NTT辻堂社宅」とある。棟は思いのほか多い。敷地内には入れないが、すぐ脇から周辺をぐるりと歩ける歩道はあるのでそちらに入る。

とても不思議なのは、明らかにどこからも人が入れないようになっているのに、とても綺麗なのだ。建物の外壁も、下手に人の住んでいる古い団地よりも綺麗だし、侵食されかけているとは言っても、緑に覆い尽くされてしまってはいない。

まだこの一角から人が完全に去ってから間がないように見える。なるほど、帰宅して調べてみたら、去年、2013年の3月末で閉鎖になったばかりなのだそう。ちょうどほぼ一年なんですね。(それにしても綺麗すぎる。数ヶ月~半年くらいかと思った)

フェンス越しに見る綺麗な新興ゴーストタウンは、季節もあって、敷地内の建物脇に多く植えられている立派な桜の木々が、終わりかけの花をまばらにたたえていて、その中途半端な花と、この立派で眩しいゴーストタウンとのコントラストが、象徴的な感じすらした。

そのまま進むと、社宅の敷地内を横断する車道に行き当たる。車道とは言っても、(恐らく)住人のマイカーを敷地内の駐車場に運んだりするのが主な役割だった、実質私道みたいな道路なので、敷地内を横切る歩行者のためには解放されているものの、車は通行不可。

道の両側は誰も住んでいない集合住宅群。そしてここも、立派な桜が奥にも、道路のすぐ脇にも、緑と薄桃色のごまだら模様になった立派な枝を誇示するかのように、垂らしている。

子供連れや老夫婦、若い女性など、あちらからこちらから、結構な人々が行き来をしている。ちょっとした花見がてらの散歩兼近道ルート、といった感じなのだろうか。

まだまだ新しい廃墟なんだけど、こうやってフェンス越しの、やや緑が深くなってきている場所をのぞき込むと、釧路の、限りなく廃墟に近い感じの団地地域を思い出す。

あぁ、でも釧路の方が廃墟っぽさが強いけど、住民はまだパラパラとはいるんだよな。この新興ゴーストタウンの方がよっぽど暮らしやすそうだ。矛盾してるな。

不思議な空間に迷い込んでついったでつぶやいてたら、だんなおの人が教えてくれた。

なるほど、そういう感じなんだ。調べてみたら、確かに日本各地にそんな物件があるのですね。

辻堂についても、在りし日の写真がこんなに。

去年の頭まではこうやって、車が置いてあったり洗濯物がぶら下がってたり、人の営みがあったんでしょうね。でも去年までは人がいたってコトは、比較的長く保ってた方なのかな。

街を散歩すると今や、受け継がれることのなかった、引き取り手もなかった廃墟・廃屋なんてそこここにゴロゴロあって、あぁ、人が暮らさなくなると建物ってあっという間に朽ちてしまうんだなぁ、というコトをよく思ってたりしてたのです。

しかし、こんなにフレッシュな廃墟を見るのははじめてで、そうやって考えてみたら「あっという間に朽ちてしまう」と思っていた今までの廃墟が、廃墟然とした面持ちをたたえるのにかかった時間がどのくらいなのかって、全く知らないのですよね。

ここがいつまでこのまま塩漬けにされるのかはわかりません。各地にあるというNTTの旧社宅は、今世紀に入って徐々に、やっとこ取り壊しが少しずつ始まっているようですし。闇雲に歩いて出くわしたのも何かの縁かもしれませんので、そして、興味本位も手伝って、ここにはまた、暫くしたら来てみたい気がしています。多分。