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2015/03/09

Khuda Kay Liye (神に誓って)超私的メモ

最初に言っておくと、「映画の感想」では、まったく、ない。

昨日劇場を後にしてから寝るまでの間に、アタマやココロに浮かんできたり、過ぎってきたものの一部は、既に、熱を帯びているうちに極力 SNS に放り投げてある。

そういう作業自体を、すかさずしておきたい感じの作品だった。
その程度には、なんというか、個人的に思い入れの強い映画であったのかも。

SNS に放り投げただけでは、今現在どれだけ熱を帯びてても、時と共に冷めてっちゃって、タイムラインだけでなく記憶からも、これだけの熱量があったという事実すら流れ去ってしまいそうで、それすら悔しいのでここに纏めておく。

まぁ、往々にして、熱を帯びてたものを、冷めた目で後から眺めたら、空回りっぷりがみっともなかったりするんだろうけどねw

基本は放り投げたものの再構成だけだけど。

アサッテの方に向かって個人的思い入れが強すぎるので、考えてみると今に至っても、映画そのものの物語とかメッセージとか、そういうものの反芻に至れてはいない気もする。

写真撮る余裕も元気もなかったけど、パキスタンマンゴージュースは例のローソンのアレ。

"Allah Hu" by Ali Zafar & Saaein Tufail

これは帰路につぶやきながらちょっと確信持てずにいたけど、ようつべで該当シーンを探したらやっぱりメロディは同一だった。歌詞のゴロはやっぱり違う気がする。

言葉はわからないながらに、大昔散々聴いてた曲なので、オトだけで中途半端に耳コピで歌ってたから、多分違う、で合ってるんじゃないかなぁ。歌詞突き合わせしてみたい。

…と、この反応に至ったケミカルみたいな何かがもう、個人的には今回の全てなのかもしれないw

で、今日会場にいらしてた皆さんの Tweet をチラ見してたら

Shoaib Mansoor - Wikipedia, the free encyclopedia

he founded his first success for introducing Vital Signs in the mainstream television after composing and writing the song, Dil Dil Pakistan

このディルディルってのはパキスタン界隈を知ると「犬も歩けば棒に当たる」的な、国民的パキスタン応援歌 Dil Dil Pakistan のこと。

"Dil Dil Pakistan" by Vital Signs

まさにこの歌を歌ってたのが、上で触れてた歌を捨てたポップシンガー、 Junaid Jamshed 率いる Vital Signs なのでした。

つまりはショエーブ・マンスール監督自身が Vital Signs と近しい人だったワケで、そりゃあちこちに Vital Signs や Junaid Jamshed がチラ付くワケだわよね。

てか、予習してうぃきぺ読んでたら、映画観る前から知り得たコトだったんじゃないの、という気持ちと、情報として知らなかったのに色々繋げて反応したおいら、すごい、っていう、ああ、そう、そこですごく私的に色々感じ入ってしまってるんだな、今回は。

で、帰宅してからも Junaid 周りが非常に気になってたので色々ググってたら、こんな記述を見かけたのでした。

Junaid Jamshed - Wikipedia, the free encyclopedia

Mansoor directed and also wrote the script of the successful film Khuda Kay Liye. Mansoor said that the film was inspired by Jamshed's life, and offered him a lead role in place of Shaan Shahid. When offered the role, Jamshed maintained that he will "shave his beard" for the film and the role for Jamshed was written by Mansoor. Jamshed later refused to be a part of the film and Mansoor maintained that: "Responses like this one convinced people that Jamshed was not certain about his future, and that the Islamist experience was just a phase."

改めて色々繋がった感すごい。繋がりすぎて気持ち悪いくらい。

ちなみに最近の Junaid Jamshed の姿はこちら。こんな風に Dil Dil を歌ってる姿は最近じゃかなりレア動画ですけどね。

「歌を捨てた」とはいっても、その美声を、まさに映画の中で言ってた「ダビデの楽器」の入った喉を、ポップソングにではなく、 naat というムハンマドを讃える詩に節をつけて詠むことに活かしてたのは知ってたのです。

とはいえ、パキスタンとの色々接近遭遇から、しばらくのブランクを経て、ネットでその後の Junaid の風貌の大変化と活動停止を知った時のショックといったら………。

(ついでに言うと、実は Nusrat の死も、ブランク後にネットで似たようなタイミングで知ってめっちゃショック受けたんですよね。おいらにとっての「21世紀南亜細亜熱再燃」はそんな浦島ショック状態から始まった感じだったんだな、しみじみ。)

上の動画のとおりで、ここ最近になって再び、いわゆる「歌謡曲」っぽいモノをたまーに公の場で歌うようになってきてて、あれっ!てコトがちょいちょいあるんですよね。

naat 自体も、最近どんどんミュージックビデオ仕立てなのが増えてきてるので、一時期のガチストリクトな雰囲気からは、多少和らいでるのかなぁ、なんだろなぁ。

てか最近、学校に通う子供達が多数犠牲になった、所謂ペシャワールアタックで、ポップシンガー全盛時代のビッグなリユニオンにも参加しててびっくりしたんだ。

…よなー、って探したら、なんだよもう!ショエーブ・マンスール監督もしっかりリユニオンの面子として混じってたんじゃないかあああ!ホントにぜんぶ繋がってたんじゃないかーっ!(悶絶)

いやホント、なんか昨日はコレに尽きてしまった。もしかしたら、おいらにとっての「南亜細亜熱 第二幕」が終わったのかもしれない。

いや、興味を失ったワケじゃないし、熱が冷めたワケでもない。ないんだけど、なんだか、おいらの中では実質、すごくすごく大きな一区切りの日だったようにも感じてしまって、ちょっと昨日から若干虚脱状態気味。大袈裟だけど。

第三幕はなー、ああいう方向かなー、そうしてきたいなー、ってのは多少あるんだけど、有言不実行はもう己が情けなくなるばかりなので、不言実行目指していきたい…。

ここから下はまぁ、蛇足っぽいつぶやきだけど、一緒にまとめとこう。

"Awara" by RaaH

おいらにとってのリアルタイムなマンスールくん(だけどどっちかってと弟キャラ)、髭の薄い方です。なかなか優男でイケメンでしょ。
髭濃い方のコが個人的には好みだけどw

幼少期にお父さんの仕事の都合で日本にいたコトもあって、すごい親日家。311後に別バンドから日本応援歌もリリースしてた。
また日本行きたいなー、音楽で行けたら最高だなーって言ってたけど、いつか来れたらいいねぇ。

実際の意図はなんかあったのかなかったのか、単なるたまたまなのかもわからないけど、他は全編通してパキスタンアイデンティティとムスリムアイデンティティ一辺倒だったのに、この曲はヒンドゥ由来な感じあって興味深かったな。なんであの曲だったんだろう。ヒンドゥ…っていうか、タージマハルの話題も出て来てたし、ムガル時代の香り…って感じなのかな。

ちなみに、動画半分くらいダダ被りだけど、過去に Junaid についてアツく語ってた記事はこちら